木陰の中の光を見る(イメージと現実−2)

今回は純粋に視覚的な話をしよう。CGの人にしか参考にならない話とも言えるけど、もっと雑学的な位置付けで気軽に読んでくれたら嬉しい。夏らしい話題だし。

この夏、天気の良い日が多いようだ。毎日強烈な日差しが照りつけて、これでもかと光を反射する地面には、樹々の、つまり葉の影がくっきりと映えている。

葉の形は概ね紡錘形とか雫型なわけだけど、その影が多数重なり合った時、隙間に形作られる光はどんな形をしているだろうか?

下から見上げると、こんなような見え方なのだから、地面に落ちる影もまあ概ねこんな感じだと思う人が多いことだろうと思う。
丸っこい葉っぱの連なりに削り取られた光なのだから、凹んだ感じのカーブで囲まれた形になりそうだよね。

見上げたときに見える葉っぱの連なり
見上げたときに見える葉っぱの連なり

 

でもね、ちょっと違うんだ。
はい、ここで身を乗り出して。

葉と葉の隙間が大きい場所であれば、まあこんな感じにも見えるだろう。でもね、樹は立体。葉っぱは幾重にも重層的に重なっているのだ。平面的に見れば凹んだ形に見える隙間でも、太陽の光から見れば、その形はもっとずっと複雑なもの。
そして、そこを光がすり抜けられる隙間は、実は結構狭い。ぱっと見で光が抜けていないように見える隙間を、太陽の光は順々に反射し、屈折しながらくぐり抜けるのだ。そして、地面に像を結ぶ光の形は、こんな風になる。

葉と葉の隙間にある光は、真ん丸いものが多い!
葉と葉の隙間にある光は、真ん丸いものが多い!

 

ね、真ん丸い光が幾つもあるのが、分かるかな?
光って不思議でしょ?

何かの形に似ていることに気が付いたひと?

そうそう、海とか、太陽の光で遠くにキラキラ輝くものを撮影した写真に、こんな感じの丸い光がたくさん写っているよね。あれも光の反射と屈折が生みだしたもの。

ちょっと、面白いでしょ?

イメージと現実は、時に異なった顔を見せるのだ── 淡波亮作w

植物ネタだから、本日の自著紹介はこれにしておこう。

『奇想短編集 そののちの世界4 フローラ』

フローラ
フローラ:一番強いのは、やっぱり植物なのだ!

 

では、この記事がいつか誰かの役に立ちますように!

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