Category Archives: Blender-99

進捗──0916

こんばんは。

5月以来、毎月200冊くらい読んで頂けている『Blender99』ですが、ここへ来て初めて出版ペースが崩れそうな危機が訪れています。
というのも、現在執筆中の第8巻が思うように進んでいないのですよね。

い、いえ、サボっているのではなくて(汗、
内容が濃いからなのですよ……。特に、今書いている「モンキーレンチ編」がたいへんなことになっています(笑。

まあ、計画性のなさというか、「こんなん楽勝」と思って始めたツケが回ってきている感じです。モンキーレンチ、実に複雑ですわ……。
読者(学習者)のみなさんも、この章を完璧にこなし終われば、きっとワンステップもツーステップも実力がぐんと上がることは間違いないぞ! と思いながら、一生懸命書いています。
書いているというより、動画をキャプチャして書き出してレイアウトしている時間がほとんどと言っても良いでしょうか。
まあ何しろすごいボリュームになりそうで困っています。
8巻は全5章の予定ですが、実はまだ2章の途中です。今日も一日ずっと作業をしていて、ようやく後半まで来たあたりです。
現在までのページ数が260ページ程度(少々は後半の章も入っている状態で)。後半は書き下ろしではなくブログ連載からの再構成ですので、それほどのページ数にはならないはず。全体で500ページは切りたいところですね。
(もう、《サクッと読めてどんどん次へ進める》ボリュームではありませんねえ……)

とはいえ、これまで頑張ってBlenderを覚えてきた皆さんなら、解説の半分も読まないでずんずん作れてしまうと思います。あくまでも、挫折しそうな人が挫折しないで済むために極限まで丁寧に書いているのですし。

気になる出版予定日ですが、うーむ……
次の三連休もどのくらい時間が割けるか不透明なのですよね……。それでもなんとか、九月中には出版出来るように頑張りますっ!

そうしないと、Version2.8がどんどん近づいて来ていますものねえ。

Blender99情報としてはそんなところです。

小説のほうですが────
あ、僕の小説を読んで下さっている方がここまで読んでいる確率は数パーセントでしょうか。

めげずにいきます。

『SF雑誌オルタニア』にて昨年から掲載していました連作短編『痛みの見せる夢』ですが、この秋(遅め?)に電子書籍化する予定です。加筆・改稿はほとんど終わり、あとは表紙と体裁を整える作業だけです。
Blender99の作業で週末がほぼ塞がっているので、この表紙作成が鬼門なのですよ、とほほ。

それから秋にはもう1冊、短編集を出すつもりだったのですが、やはりここまでBlender99の作業が押してしまうと、それもちょっと怪しいですね。

そして──、今年中にはぜったい出版する予定でいる(今のところ)新作長編『イン・ザ・フォグ』に関しては、春から何も作業が進んでいない状況です。かなり時間が空いてしまったので、また読み直したら相当修正を入れたくなるでしょうね……。

そんな時間のない中でも、何とか隙間を縫ってセルパブ本の読書もしています。
今のところ3冊、今年の『このセル』でお勧めしたい本が見つかりました。さて、締切りまでにあと何冊、素敵な本を見つけることが出来るでしょうか!?

はい。
今日はそんなところです。

今後ともよろしくね!!!

進捗──0902

ということで、進捗報告など。

ここのところ公私共に繁忙をきわめておりまして、Blender99の執筆予定を消化できておりませんです。
正直、お盆休みのうちに終わらせるはずだったところまで、まだ来ていません──。

現在書いている8巻の内容が、今のところ全て書き下ろしになっているんですよね。今後の章では過去のWEB記事の内容も網羅するわけですから、書き下ろし部分さえ終わればサクッと進むことも想定されるのですが。

WEB連載のときには、どちらかと言うとさらっと通りすぎてしまった感のあるポリゴンモデリングですが、そこはやっぱり3DCGのキモですからねえ。じっくりたっぷり時間をかけて、少しでも濃い内容でお届けしたいわけでございます。

8巻でテーマにしているのは、「さかなさん(アイキャッチ画像の魚を作ります)」と「モンキーレンチ」のモデリングです。
ソフトなものとハードなものの2種類ですね。どちらも単純化したものですから、それほど難しいところへは踏み込まず、あくまでも入門者さんが迷子にならないように少しずつテクニックを付けていけるように考えながら書いています。
(美少女とかはハードルが高すぎるので取り上げていません。ぼく自身にとっても苦手ジャンルですしw)

まだあと一週間くらいは、レンチ編の執筆が続きそうです。

これから三連休が二回もありますし、9月中の8巻リリースは問題ないんじゃないかと思ってはいるので、す、が、、、

既に7巻の学習をすべて終えてしまったみなさん、お待たせして申し訳ありません。
もう少し、お時間下さいな!
(まだ発売から二週間ちょっとですが)

ではまた、進捗報告いたします。

Happy Blending!!

Blender99、価格改定のお知らせ

適正価格については悩むところでありますが、どうも周囲から聞こえてくる話を総合すると、これまでのBlender99の価格は安すぎるようです。
270円と言うと、
「え、なんでそんな安くしてるの?」という反応ばかりだったりします。

もちろん、安ければ安いほど良いという考えもありますし、自分としても買いやすい価格帯であることは絶対必要だと思っています。

ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、当初は、1章あたり50円程度という考え方で発売をしました。
1巻が378円(7章で350円+消費税)、2巻が432円(8章で400円+消費税)です。

発売当初、宣伝があまりに下手くそなせいで全く売れず、自信喪失のあげくに安売り作戦に出たのですね。そこですぐには効果が出ず、3巻の発売時に短期間の99円セールを行ったことで一気にランキング上位に昇りつめて人目につくようになったことで、初めて読まれるようになりました。

それからずっと価格のことは気になっていたのですが、いったん270円で固定にすると言った以上かんたんに変更するのも良くないかなあと思いながらズルズルとここまで来ました。

お盆休みの頃に、《Unreal Engine》というソフトの有料チュートリアルを購入して学んでいるのですが、そこでまた、ふと思いました。
お金を払っているということが、学ぶためのモチベーションアップにつながるんだなあと。
もちろんそうでない人もいると思いますが、どうも無料やすごく安いものは、後回しになりがちな気がします。いわゆる「積ん読本」と同じです。ちょっと頑張ってお金を払ったものの方が、しっかり学ぶ意欲が湧く、続くのではないかと。

それにプラスして、内容にも以前より自信が持てたことがあります。
何人もの方に、分かりやすい、これなら続けられるという感想を頂きました。いったん挫折した方から、Amazonにレビューを頂いたことも嬉しい記憶です。
15年以上にわたるCGアーティスト生活で得たほんとうのノウハウを余すところなくつぎ込んだシリーズですから、単にBlenderの使い方を解説したものより、自分自身がもっと価値を認めても良いのではないかと、思いました。本書シリーズは単にBlenderの使い方を解説したものではなく、3DCGを作るための考え方や物の見方まで踏み込んだものですし。
(だってそれに、将来の商売がたきを育てているとも言えるんですよ!)

で、その価格ですが、もちろん買いやすい価格帯から変えるつもりはありません。
でも月に一冊程度発行のペースで考えると、もう少し高くてもお小遣いの負担(笑)は小さいですよね?

現在考えている価格は、次のとおりです。
章の数ではなく、ページ数に代表される全体のボリュームで考えました。
学習を始めるための最初のハードルは出来るだけ低く、1、2巻は据置としました。

1巻:190ページ 270円(250円+消費税)
2巻:198ページ 270円(250円+消費税)
3巻:288ページ 378円(350円+消費税)
4巻:310ページ 378円(350円+消費税)
5巻:310ページ 378円(350円+消費税)
6巻:360ページ 432円(400円+消費税)
7巻:428ページ 486円(450円+消費税)

なお、ページ数はAmazonさんが管理用に算出したものです。販売ページに記載されているものと異なりますが、販売ページにはページ数が未記載のものもありますので、統一のために管理上のページを使用させて頂きました。

どうでしょうか?
高いと思われますか?
それとも、まだ安いと思ってくださいますでしょうか……。

新価格への変更は、9/1を予定しています。
公私共に繁忙を極めており、予定通りになるか分かりませんが。。。

では、本日のお知らせはここまで!

Happy Blending!!

MacでBlenderを始めたひとへのちょっとしたお知らせ

WEB上にアップされているBlenderの操作画像・動画を見ていると、Windowsを使っている人のほうがずっと多いように思います。
ぼくはずーっとMac派なので、ショートカットなどの操作が世間と少々違うかもしれないと考えていました。

例えば先週、こんなツイートをしました。

これはショートカットではなくて初期設定の話ですが、Ctrlキーの替わりにCommandキーを使ったり、Ctrlキーのままだったりと、Mac使いにとって、Blenderの各種キーなどはちょっと思い通りにいかないこともあります。

──ところが、です。

あの有名な【@BLUGjp(Blender日本ユーザー会】さんのTwitterアカウント主さんって、Macユーザーですよね。
そのBLUGjpさんは頻繁にBlenderの「ちょっと役立つ機能やTips」をツイートしてくださってますが、ちょっとした気付きがありました。

最近BLUGjpさんがツイートした中でAlt+Fという自動面貼り&三角化機能がありますが、僕は使っていませんでした。
というのも、Alt+Fというショートカットが、僕のMacでは効かないのです。

まあ、そんなこともあるだろうとPreferenceを開いて設定を試みましたが、これが設定出来ないんですよ!
ショートカットを設定しようとしてキー入力待ちにして、AlfとFを押してもボタンが反応しない!
(しかも、ちゃんと元からAlt+Fになっている……)

ただ、Alt+Mのマージ機能などは普通に働くので、Altが機能していないわけではないのです。
調べたら、答えは簡単でした。

僕のMacには、「かわせみ2」というIMEを入れています。小説などを書くためにMac標準ではないものを入れているわけです。
(かわせみ2は、Mac日本語環境の黎明期にあったEGBRIDGEの流れを汲むすぐれもののIME)

スクリーンショット 2018-08-25 14.24.40

ところが、これのショートカット設定がBlenderとぶつかってしまうのですね。

「かわせみ2」では、Alf+Fに和英変換という機能が当てられていました。

日本語で打ってAlf+Fを押すと、こんな風になります。

まあ、役に立つこともあるでしょうが、この機能は別のキーに引っ越しして、Alt+FはBlenderのためにとっておくことにしました。
Blender側のショートカットキーを変更する手もありますが、それだとチュートリアルを書いていてこんがらがってしまいますからね。

それからもちろん、Blenderを使う時には「かわせみ2」を使わない手もあります。

もしかすると、これはWindowsや、別のIMEでも起こり得ることかもしれませんね。
 

そんなことで、本日の教訓

ショートカットキーが効かない時は、同時に動いているソフトのショートカットキーを調べてみよう。中でもIMEは常時動いているから怪しいぞ!

以上です。

じゃ、また!

Happy Blending!!

Blender99、紙本版──!?

Blenderの入門書をどうしても紙の本で読みたいという需要があるかどうか分かりませんが、紙の本で所有したいという思いの方がいるかもしれません。
それはないかなとも思いつつ、ちょっと試しに作ってみました。

せっかくなので本日から、BCCKSさんで紙本の販売を開始しました。
まずは1巻のみです。

ページ数が128で、フルカラーです。
POD(プリント・オン・ディマンド)による印刷・製本ですので、そりゃあもう割高です。
きっと一冊も売れないだろうと思いつつ、になりますが……。
気になる(気にならない)お値段は、BCCKSさんの販売ページでご確認を。

改めて紙本版を作成してみて、デメリットが多いことに気付かされました。
分かっていたことではありますが。

・値段が高い!
・動画へのリンクがない!
 (巻末にあるURLから手打ちして動画一覧ページにいけます)
・文字サイズが大きく出来ない!
 (小さめの文字ですが、まあ読めるサイズだとは思います)
・検索性が悪い!
 (目次からリンクはありません。ただ、指でぺらぺらーっとめくる時の見やすさは紙ならではですね)
・読み放題契約では読めない!
 (まあ、これは仕方ないですね)

Amazonで専属契約になっているのは電子版のみですので、紙本は他で販売する自由があるのです。
せっかくBCCKSで書籍データを制作しているので、紙本用のデータを作るのもそこそこ簡単。
試してみない手はないな、というわけですが、これまでの自著の紙版売上げを見ても、まあ買ってくれる人がいるとも思えません……。

でも考えてみると、一応、対象ターゲットとなり得る人がいたりするのですよ。冒頭でも茶化し気味に書いたとおり。

・どうしても紙で読みたい人
・Blenderを操作する時、同時に電子書籍を読める端末を持っていない人
 (スマホだと小さ過ぎて嫌だ、という需要があるかも)
・本棚に並べるのが好きな人
・人に貸したい人

どんなもんでしょうか?

一点、注意事項です。
1巻はシリーズ中でもっともボリュームが少なくなっています。
もし、全巻を本棚に並べて愛でたい場合、それなりの散財を覚悟する必要がありますので、ね。

ではまた。
(一冊でも売れたら続刊も紙本化しますよ!)

Happy Blending!!!

Blender99 第7巻発売のお知らせ!

巻を重ねるごとにボリュームが増え、とうとう7巻は400ページを超えてしまいました。
実際Amazonさんで発売されるまではAmazonにおけるページ数換算がどうなるかは分かりませんが、編集に使用しているBCCKSエディタ上では、前巻より60ページ以上多くなっています。
前巻が352ページなので、まあ400ページオーバーは間違いなさそうですね……。

7巻ではモデリング工程の動画が多いので、それを更に静止画で解説することでどうしてもボリューム(&編集の作業量!)が増えてしまうのですよね。

7巻の動画数といったら、なんと107本ですよ。
まじで。
いやあ、どうりで死にそうに疲れたわけです。
読者さんの満足のためなら、ふらふらになっても頑張るぜ……。

まあそんな感じで、今回も盛りだくさんの内容で、いよいよ本日発売です。
(現在、申請中です)

今回、かなりの大ボリュームなので、おいおい価格を改定するかもしれません。
発売当初はこれまでと同じ270円据置ですが。
(早めに購入した方がいいかも?)

Amazonでの紹介文にいつも目次を貼ろう貼ろうと思っていて忘れてしまうので(涙)、ここに貼っておきますね。


第38章 Editモードに突入せよ!その8 「Boolean(ブーリアン)」モディファイア

第39章 Editモードに突入せよ!その9 自在に選択する:前編
 【ループ選択】
 【ボーダー(ボックス)選択】
 【サークル選択】
 【リンク選択】
 【モア選択】と【レス選択】

自在に選択する:後編
 【SelectBoundaryLoop】(セレクト・バウンダリー・ループ=境界
をぐるりと選択)
 【SelectLoopInner-Region】(=内側の領域を選択)
 【EdgeRings】(=リング選択)
 【ShortestPath】(=最短経路選択)
 【Mirror】(ミラー選択)
 【CheckerDeselect】(格子状選択解除)と【RandomSelect】(ラ
ンダムに選択)

第40章 Editモードに突入せよ!その10 隠す・表示する(オブジェ
クトモード編)
 【表示と非表示】
 【レイヤー】
 【アウトライナー】

第41章 Editモードに突入せよ!その11隠す・表示する(エディット
モード編)

第42章 Editモードに突入せよ!その12 つなぐ・離す
 【Merge(マージ=結合、溶解)】
 【ジョイン】
 【Separate(分割)】
 【シャープなエッジを作る】
 【冒頭の形状を作るための補足機能】


ってことで、ぜひよろしくお願いします!!!

Haapppy BBBBlendinnnng !!!!

進捗など──0804

本日も絶賛編集中のBlender99第7巻ですが、予定よりボリュームが膨らみ続けていることもあり、かなり遅れています。
何とかお盆休み中に発売まで漕ぎつけたいのですが、、、ちょっと黄色信号かなあというところです。

これまでもそうだったのですが、時間をかけて内容を見直していると、WEB連載時には間違ったことを書いてしまっていたものが時おり見つかります。
それを修正することで追加の内容を書くことになり、動画や図版を作り直し……という流れはお約束としても、気になるのはWEB版と電子書籍版の内容のズレです。
最初の頃はWEB版にも修正を反映したりしていたのですが、5月からAmazonさん専売に切り替えたため、逆にWEB版と電子書籍版では《まったく違うもの》という前提に立って編集・制作を行う方針としました。
新たな章や解説もどんどん加え、連載当時に読んで下さっていた方でも、充分に別モノと感じられる内容になっているのではないかと、筆者としては思っています。

でも、そこで気になるのがWEB版の内容間違いです。
1巻や2巻を電子書籍版でお読み下さった読者さんが、続きはWEB版で読む、というようなケースもかなりあるように思います。巻を進むごとにWEB版と電子書籍版の内容のかい離が大きくなっているため、筆者としてはWEB版を読んだことでBlender99を全部読んだと思われてしまうのが、どうにも納得出来ない感じになってきてしまいました。

《絶対に挫折しない》と謳っている以上、読んだ方にはぜったい挫折しないで欲しいという気持ちが大きいのです。だから、もっと丁寧に、もっと分かりやすく、現在のベストを尽くして電子書籍版を再構築しているわけなのですね。

そこで、1年半近くも古く、ややもすれば間違いの混じった情報を並行して提供し続けることに、違和感とともに罪悪感を覚えずにいられなくなってきました。

そこで────。

楽しみにWEBを訪ねて下さる方にはまことに申し訳ありませんが、WEB版のBlender99は、徐々に公開停止することにしました。
現段階では読める記事も多いのですが、少しずつ非公開に変更させて頂きます。
(一度に行うのもたいへんなので……)
ただ、初期設定の説明など、電子書籍版からリンクさせている部分は残します。

何卒、ご理解下さいませ。

そして今後とも、どんどんパワーアップするBlender99を宜しくお願い申し上げまする!!

Happy Blending!!!

Blender99改訂のお知らせ

みなさま、本日もBlender99で学んで下さいましてありがとうございます!

好評を博しておりますBlender99シリーズですが、読まれる数が増えればそれだけアラも発見されるということで、相次いでお知らせを受けました。
7巻の執筆・編集作業がピークの中ではありますが、ご指摘を受けた点を修正して再出版しましたので、報告いたしますね。

■1点め
5巻の終盤、Cycles Materialのうち、Principled ShaderのMetal質感の解説において、大切な図版が抜け落ちていました。
画像データ自体は貼り込まれていてプレビューは表示されていたので、発見が遅れました。申し訳ありません……。

当該の図版はこちらです。matal_2
「Base Color」と「Roughness」の微妙な差で、金属の材質を作り分けます

 
これ、キャプションだけ見ると、図版を見たくなりますよね……。でも、ご覧のとおり、ほんのわずかな違いしか生じませんので、図版を見ても「え?」としか思えない方が多いかと思います。
ともすると、3画像とも全く同じものに見えてしまいますよね。

金や銅など、色の違いによる感じ方は次の図版に載せていますので、こちらの図版ではまさに「ほんのわずかな」“色・明るさ”と“Roughness”の違いだけしかありません。
実際、現実の世界に存在する金属としては、こういった要素よりも「サビの出方」「傷のつき方」などによる見え方で「重さ」「硬さ」などの特徴を感じるのだと思います。そのため、まっさらで完全無欠な状態にある金属(=現実の世界には存在しない)は、あまり違いを感じられないのだと思います。
ちなみに、頭頂部付近の光沢の艶感や、耳の前のリフレクションのボケ具合に注目すると、この3点が違う質感を現していることがわかるかと思います。

■2点め
次は、淡波ログの読者さまから、コメントにてご指摘いただきました。
6巻の「Subdivide」機能の解説において、「Quad/Tri」モードの内容が間違っていました。
元の記述では「Quad」モードと「Tri」モードがあるという内容になっていましたが、正しくは「Quad/Tri」モードという1つのモードで、チェックボックスによってそれをオンオフするということになります。
この間違いのせいで、その後の数ページに渡って内容の間違いを生む結果となってしまいました。
改めて、お詫びいたします。
具体的に説明し直すと、下記のようになります。

・Quad/Triモードをオフ:分割された面は多角形を許容する
・Quad/Triモードをオン:分割された面は四角と三角のポリゴンに限定される

これによって、分割された面の構成が変化します。
37_08


残念ながら、ご購入済みの電子書籍データについて、自動的に更新されることはありません
また、ご購入のみなさんに直接Amazonさんからアップデートに関する連絡があることもありません。
→Amazonから直接ご購入者にメールするほどの「大幅な改善内容」ではないと判断されましたため……


ということで、電子書籍データ更新の方法を簡単に記させて頂きますね。

1.Amazonのアカウントにログインします
2.画面右上の「アカウント&リスト」をクリックしてメニューを表示させます
01

3.「コンテンツと端末の管理」をクリックすると、購入した書籍リストが表示されます

4.リストから書籍を探すと、更新情報のある書籍にはこちらのボタンが表示されています
02

5.ボタンを押すと、こちらの画面が表示されます
03

6.登録済みの端末で、電子書籍データが更新されます

以上です。


もしみなさんも、お読み下さっていて
「ここ、おかしいな?」と思った時は、ご遠慮なくお知らせ下さい。
少しでも内容がより正確になれば、これからBlenderを学ぶ方にとってより優しく、より「挫折しない」本になると思いますので!

では、

Happy Blending !!!

Blender99最新刊、発売です!

いやあ、今回も大変でしたね。

前巻までとは違い、本日発売の第6巻では連載の順にこだわらず、内容的にも前後ぐちゃまぜで制作しています。
制作の手順を覚える中で、機能を順番に覚えて網羅的に覚えると、もっと効率がよくてラク出来ることもすっ飛ばさなければならなかったりして、実は学習者に優しくないのではないか。と思ったのが発端なんです。

そこで、エディットモードでの基本を学びながら、適度にモディファイアの機能を織り交ぜることによって、《より楽しく》、《進んでいる実感を持ちながら》、《具象的な形状をモデリングする》ことが出来る巻になったのではないかと思います。

BCCKSでの編集時点で286ページになっていますので、恐らくAmazonでは320ページくらいのボリュームになるのではないかと思います。もちろん、過去最長。
(まあ、例によって、画像1点で改ページされてたりしますから、実際の文字数はたいしたことないんですよ。長いとか、多いとか、びびる必要は全っ然ありませんから!)

それというのも、とうとうというか、BCCKSのプレミアムプランに登録したのですよね。今までは作成出来る電子書籍のページ数(正確にはレイアウトを変更可能なパネル数)に上限があったので、泣く泣く改ページを省いたり、無理やり一枚の図に収めたりしているところがありました。

それを、本巻からは好きなだけレイアウト変更(図の挿入、字下げや見出しの追加)が可能なので、よりすっきりと、読みやすい本に仕上げられたのではないかと思います。
(そんなに大きくは変わりませんが)

それから、今回ようやっとEPUB目次のきれいな入れ方が分かりました(←遅いだろ)。
目次には章タイトルだけでなく、主だった項目も入れ込んでみましたので、内容の検索性もアップしたと思います。

つい10分ほど前にAmazonさんに原稿を提出しましたので、現在はレビュー中です。
最近の感じでいくと、恐らく今夜中には発売されるのではないかと思います。
当初はこの三連休の中日あたりに発売出来ればと思いましたが、最終段階で思いのほか内容が膨らんでしまい、動画は図版を山ほど追加してしまいました。
それでまた校正がたいへんになってしまったという悪循環で(好循環とも言いますね、内容的には)。

ということで、今回も渾身の一冊となったBlender99を、何卒よろしくお願いいたしますです!!

では、Happy Blending !!!!!!!!

Blender99、今後の方針について

 

思うところあり、少々方向転換をすることにしました。

1.多店舗展開の終了

Blender99は第1巻を3月に発売しましたが、BCCKS経由で配信した各店舗からの売上げ結果(3月分)が6月10日に上がってきました。
売上げと読み放題で読まれた冊数の合計は小説で考えれば決して少な過ぎる水準でもないのですが、後々のAmazonでのDL数と比べればかなり寂しいものです。
しかも、Amazon集中を避けるための多店舗配信なのに、結局のところ半分以上はAmazonの数字でした。

Amazon以外での販売は、楽天KOBO、SONYリーダーストアなどで合計7冊。iBooksやブックウォーカーにおいては0冊(!)でした。
(同時期にBCCKSで直接販売されたものがこの他に2冊ありますが)

加えて、AUブックパスという読み放題サービス(印税率3%程度!)でのDLが少々。他の店舗で売れていない小説作品がブックパスで細々と読まれているなら周知・拡散などの意味はありますが、本シリーズではデメリットが勝っていると考えざるを得ません。

自分の好きなアプリで読めるepubデータで配布することの意味が大きいことは重々承知なのですが、それを特にメリットとは考えず、《電子書籍はAmazonで買う》という層が電子書籍を読む層の多数を占めていることを、改めて確認してしまった気持ちです。
文芸ではなくリファレンス本ですし、多店舗展開のほうがきっとたくさんの読者さんに届くと思ったのですが、あまり関係がなかったようで──。

昨晩、配本停止の申請を上げました。
残念ですが、これから順次、各ストアから消えると思います。

ストアから消えたことを確認後、改めてAmazonでの専売申請を行うことになります。

これをお読みの方でAmazon以外の電子書籍ストアでお買い求めくださった方、申し訳ありません。続刊については、Amazonにてお買い求めいただくか、読み放題サービスをご利用下さいませ。宜しくお願いします。
それに伴い、WEBでの連載記事も削除する場合がありますので、ご了承ください。

(まあ、人件費に換算するとして○○万円以上はつぎ込んでいますから、せめて少しでも……と。ご理解下さいませ)


2.シーズン1の続刊について

次は小さなお知らせです。
第5巻までのシリーズは、大幅増補でもWEB記事ナンバーとのリンクは保てていました。
第6巻からは章の順番も大幅に見直しますため、WEB連載時の記事ナンバーと章の順番がまったく異なるものとなります。電子書籍としてまとめる際に、より効果的な学習順序を再検討した結果です。
連載時の読者の方にとっては、今後の刊行順が予想とは異なることになると思います。という程度の違いですが……。


3.シーズン2について

シーズン1の刊行を終えたら、バージョン2.8を対象としたシーズン2をこの場で連載開始の予定にしていました。
でも────、
シーズン1の場合、連載を終えてから電子書籍化するまでに、第1巻で1年4か月経っています。シーズン1の第1回を掲載したのは2016年11月18日のことですから!

そうすると、シーズン2の電子書籍化は、早くても2020年……。
それ、いつだよ??
(操作法や機能が変わる可能性もありますし、今回のように結局ほとんど書き直すという未来が見えます……)

今までのペースで進めると、刊行はそんな先になってしまうわけです。
とはいえ、週に1本の記事を書くわけですから、それ以上のペースアップは不可能。
これ、ちょっとあり得ないですよね。

シーズン1で学んでくれた方が、それまで待ってくれるわけがない!

と、いうことで、あくまでも現在の考えですが、シーズン2についてはWEB連載を諦め、電子書籍用の書き下ろしということに決めさせていただきます。

そうすれば、この秋あたりにバージョン2.8が出た場合、今年中にシーズン2の電子書籍を出すことも可能かな、と思いますので。

ご意見ありましたら、ぜひコメントかTwitterでどうぞ。

ではまた!