Category Archives: インディーズ出版

今週の一枚:ん? なんか見たことあるような……

C_whole_2500
○○さん

 

と、釣りタイトルにしてしまいましたが、まあ、見たことのある人はまずいないのかなぁとも思います。

実はコレ、ある方からデータをいただいてコラボ制作中の作品です(その方が制作途中のものを一回だけツイートしたみたいなので……)。
だいたいのモデリングと質感設定が済んだものを僕が再調整し、アニメーションを付けて、映像作品になる予定です。

最初にいただいた状態でも独特の雰囲気があってきれいな質感だったのですが、レンダリング時間があまりにかかってしまうため、僕の方でチューニングを兼ねて付け直し、結局かなり違うものになりました。これはこれで結構色気が出て面白いかなあと思いますが、どうでしょうね……。
(まあ、オリジナルを制作したご本人からは「良い」と行っていただけましたが)

それに、アニメーションを作るためにはレンダリング時間短縮のためのチューニングが必要なんですよ。これで最初の状態から10分の1くらいに短くなっていますから!

で、映像作品って、何のためのものかってのが、気になりますよね〜。何のためのものか。何かのためのものですよね、何かの……。
──さて、ヒント終わり。

この春、セルパブ界の話題をうっかり攫ったアレがね、また動いてるんですよ!
僕もこういう形ですが、参加させていただいてとても楽しいです。
(わ、分かりますよね……こ、ここまで言っちゃって……良かったのかな……)


おまけです。オリジナル状態の画像。

この、花のところに光が当たってるのがきれいなんですけど、時間短縮のために変えさせていただいちゃいました……
この、花のところに光が当たってるのがきれいなんですけど、時間短縮のために変えさせていただいちゃいました……(作者ご了解済み!)


はい、今日はここまで!

じゃね。

見つけた!読んだ!新しい作家さん。

その名はキリユキマサハラさん!
いいなあと思う作家さんを見つけると、とても嬉しい。それが、誰かからの紹介ではなくて自分で見つけた人だったりすると、更に嬉しい。
セルパブ夏100にも載っていなかったし、まさにお宝発見!って感じで。

キリユキさんのことは、ほんとうにたまたま、Amazonのサイトをぐるぐる回遊している時に何番目かのオススメにぽこんと現われたのでした。
出てきたのは『ランナーズ・ナイト』という最新短編作。

あ、0円だ。と思い、まずは作品紹介をチラ見。
あ、スポーツのお話だ……。
実は、スポーツのお話はあまり好物ではなく、どちらかというと興味をそそられることはなかったんですよね。で、内容をちゃんと読みもせず。

で、次に目が留まったのが、本のボリューム。
あ、12ページ。短い。すぐ読めそう。

そしてそのままスクロール。自己紹介を読んでみました。
ここまではまあ、WEBサーフィン・モードです。うん。
で、ここで、「ん? なんかこの人、文章上手そうだぞ……」
と思ったわけです。

キリユキさんの自己紹介に出てくる作家では、どちらかというと村上春樹さんも好きではないし、読んだことがあるのはジョン・アーヴィングくらい。しかも、よせばいいのに原書で読んで途中で挫折……。

でもなぜか、興味が湧いたんですよね……出会いと言うのは不思議なもので。

はい。で、読みました。
読んで大正解!

『ランナーズ・ナイト』、いいですよ、これ。
文章は端正で、文学らしい嘘とリアルな描写がとてもいいバランスで入り混じり、読んでいて心地よく、また、ズンと重い部分もあり。
意外なほど普通な結末も、とても納得できる良い結末だなあと思いました。
なにより、たった12ページの中にとても濃いドラマが詰め込まれているし、何気ない伏線も嫌みがなくて好み。

もちろん、第一作目の『大蟻とウィスキー』もすぐにポチりましたよ!
30ページあるので、倍の時間楽しめそう。
(こちらも無料でした!)

この感想にピンと来た方は是非、読んでみてくださいね〜!

ルビ、どうしてる?

本日の記事は昨日の続きです。
昨日の記事はちょっと文字数が増えてしまったので、「自分だったらこのくらいまでしか読まないかも」というあたりで切りましたw。

さて、ルビについて、いま一つどうしようかなあと考えているのが、Furi『振り仮名』サイトを利用するかどうか。
このサイト、日本独立作家同盟の鷹野理事長が教えてくださったもの。テキストファイルをアップロードするか、テキストボックスにペーストすると、自動的にルビ付きのHTMLファイルを生成してくれる優れものなんです。

こんな、超シンプルなページです。
こんな、超シンプルなページです。

シンプルなページながら、機能はちゃんと備わっています。
見ての通り、書き出す形式は「BCCKS」「HTML5」「でんでんマークダウン」の3種。
そして、開くひらがなのレベルも選べるのです。

総ルビなら小学1年生向けですね!
総ルビなら小学1年生向けですね!

僕もちょこっとテストをしてみたのですが、振り間違いもほぼなく、手で振ったものと遜色のないルビが振られました。
僕の場合は総ルビということもあり、文章量が多いとエラーが出てしまいます。いろいろ試したところ、1話分(1,000〜1,200字くらい)なら問題なく変換できます。

今までかなりルビ振りには苦しんできたので、これは本当に福音。
でもね、僕のワークフローにはちょっとはまらなさそうなんですよね。この方法だと。

愛用のエディタHagoromoでは、執筆時にルビや圏点を振りながら、縦中横や行の下揃えなども全部最終形のepubと同じ形で盛り込めます。

Hagoromoからepubを書き出すと、ほぼそのままの形で販売できるepubが出来上がるのですよね。僕の場合はそこにちょこちょこ手を入れるのですが、一度HTMLに書き出してしまったものを再びHagoromo形式に戻すことは出来ませんから、後々のepub編集が逆に辛くなってしまいそうなのですよね……。

『振り仮名』サイトにはルビ機能しかありませんから、縦中横や圏点、他の書式は後から手作業でやらざるを得なくなります。もちろん、cssも自分で手編集し直さないといけないでしょうし。
う〜む。

それでも、ルビが自動で付くのは非常に魅力的ですよね〜。

さて、まだ連載をいつから開始するのかも決めていない状況ですから、もう少し悩もうかと思います。いいやり方が見つかるかもしれないですし。

WEBページに載せるものに振るルビならばっちりですから、ご存知なかった方はお試しになってはどうでしょう?

最後に、『魔女と王様』第一話の前半部分をFuriで変換したものをお見せします。

まずは、ページのキャプチャから。

HTMLのタグを見慣れていないとびっくりするかも。
HTMLのタグを見慣れていないとびっくりするかも。

 

こんな風に、変換結果が直接ページ上に表示されますが、慌てなくて大丈夫。例えばブログ上に掲載するのであれば、この文字すべてをテキストエディタにコピペするだけでオッケーです。

独立したHTML書類にするのであれば、HTML書類であることの宣言や各種のタグが必要になりますが、皆さんの使っているワープロやエディタに、HTMLの書き出し機能はありますよね?
あれば大丈夫。適当な短い文章をHTMLで書き出しておいて、<body>タグから</body>までの中身をそっくり入れ替えてしまえば良いんです。

では、この文字をこのブログのエディタに「そのまま」貼り付けてみますね!


1 (ぎん)(きつね)

「そら()けー、ほれ()けー!」

ほんとうは(ちい)さい(こえ)でしたけれど、ニーダマは愛馬(あいば)パカラの(みみ)(くち)(ちか)づけて()いながら、かかとで(はら)()りました。あの、(うつく)しい(ぎん)(きつね)が、(いま)まさにニーダマの()(まえ)姿(すがた)(あらわ)したのです。これは、興奮(こうふん)しないわけにはいきません。

ニーダマは一瞬(いっしゅん)たりとも()(はな)さないようにしながら、(こし)にゆわいた弓矢(ゆみや)(うし)()にまさぐりました。すると突然(とつぜん)、パカラの(あし)()(しろ)(こおり)(うえ)(すべ)り、キラキラと(ひか)(こおり)(きり)()()げました。そうです、夢中(むちゅう)でパカラを(はし)らせているうちに、いつの()にやらニーダマは(こお)った(みずうみ)(はい)ってしまっていたのです。

ニーダマは、ふと背後(はいご)()(かえ)ります。(しろ)(けむ)視界(しかい)()こうには、(いろ)とりどりの(はる)(はな)()(みだ)れていました。

(ぎん)(きつね)(あし)()め、こちらに(かお)()けました。そして、(くび)をちょっと()ってコーンとひと(こと)()くと、(こおり)(うえ)悠々(ゆうゆう)(ある)()しました。

「おのれ、(きつね)め! おれ(さま)馬鹿(ばか)にするなよ」

ニーダマはパカラの(はら)を、(ちから)いっぱい()()げます。びっくりしたパカラは、ヒヒーンといななくと(はし)()しました。


どうです、ばっちりでしょう?
みなさんも是非、チャレンジしてみてくださいね!

じゃ、また明晩!

─そしてKU来たる。

KU──。
つまり、もう誰もが知っているKindle Unlimitedのことだ。既にアンリミという愛称で呼ばれているらしい……。
(「いやいや、そんなにみんな知らないだろ、おれは聞いたこともないぜ」って突っ込みはなしだよ)

最近、Amazonでも楽天でも電子書籍の売上げがさっぱりだった。もちろん、もともとそんなに売れていたわけではないけれど、まあ、両ストアを合わせれば一日一冊程度は売れていた。

それが、7月半ばくらいからもうゼロの行進が続いていた。時々思い出したようにぽろっと売れる以外は、もう絶望的な状況。
きっと、KUの開始を待っている人が買い控えをしていたんじゃないかと思ったりしたのだ。
8月になれば、会員になりさえすればKUの登録本はいくらでも読み放題になるのだから、何も今、お金を出して買う必要はないよな。と思うのは当然だろうな。電子書籍はデータなんだし、所有欲に訴えるものはあまりない。
Kindleの本棚にずらりと並んでいても、そんなに嬉しくはないんだろう。
(僕はもともとあんまりコレクション癖がないので、そこはよくわからないけど──)

これまでじゃんじゃん売れていた人でも、アンリミの到来と共に返本ばかりが増え、ちっとも売れなくなってしまったと聞く。
うーむ……。

そして、僕は考えた。

アンリミを申し込むような人は、きっとヘビー読書家だ。こういう人たちの眼に、自分の作品を触れさせるチャンスを増やさなきゃいけない。
なんてったって、アンリミ者にとってアンリミ本は無料なのだから、読むスピードさえ付いて来られれば、いくらでも読んでくれるはずだ!
(はず、だ……!)

そんなことで、楽天で、ブックウォーカー・インディーズで、ちっとも売れない作品を、僕は引き上げることにした。
決まれば簡単。どちらも、管理画面から出版を停止するだけだ。楽天は、一晩(10時間程度)で作品が販売ページから消えた。
BWインディーズは、配本停止申請から実際に本が消えるまで、しばらく掛かるようだった。

そしてKindleのみで販売し、KDPセレクトに登録。
もちろんそれで自動的に、アンリミ対応になったという算段。こちらも、登録から数時間でストアにアンリミ対応として更新されていた。

今回アンリミ対応にしたのはこの三作。

unlimi_new

いずれもページ数が少ないので、収入に影響が出るほどではないのだけど、何しろ、手に取ってもらえるのがいい。
そして、ずっとは端末に入れておけない(同時に入れておけるのは10冊らしい)から、恐らくはDLしたら読みはじめてくれるはず。
そうなると、もう無料キャンペーンや常時無料本よりずっと読んで貰える可能性が高いのではないのかとさえ思えてくる。

さ、どうなるやら……。

1ヶ月か2ヶ月経過したら、影響がどのくらいあるかを報告するからねっ!

じゃあ、また明晩!

もったいない

CG記事は、あなたのために書いているんだ。
そう、たまたまこの文章を読んでしまった、あなたのために。
CGの記事を読みたかったわけじゃないのに、淡波亮作に何らかの興味を持ってくれたかもしれないあなた。
たまたま電子書籍のことをWEBで見ていて、ここに飛んで来てしまったあなたのために。

CGのことを書いた記事は、基本的にほとんどのPVが検索からの流入なんだ。
CGに関して何か特定のトピックを知りたかった人が、検索結果にかかったこのブログへ飛んでくださる。
それはそれでひとつの大事な目的だし、初めてこの場所を訪れる人がたくさんいてくれることは、とても嬉しい。

CGのことを知りたくて来てくださった人が、
 「あれ? この人って小説家なんだ」と思ってくれることを、
 「面白そうな作品かも」と思ってくれることを、
 いつもちょっとは期待してる。
 そんな魔法みたいなことはなかなか起こらないけど……。

でもね──、
僕が一生懸命になって初心者向けのCG記事を書くのは、そうでない人にも読んで欲しいからなんだ。
ちょっと、バランスが悪いかもしれない。
CGのことを誰にでもわかるように書くっていうのは本当に難しいし、基本操作を毎回書くわけにもいかない。ある操作の続きモノ記事を途中から読んでも、何のことかさっぱり分からないだろうし……。

CGにまったく縁のなかった人にとっては、どうにも入りづらいかもしれない。
それは確かにそう。
そうも思うけれど、

ほんの少しだけ我慢して頑張れば、もしかしたら今までに見えなかった世界がちょっとは見えるかもしれない。

そう思って書いてる。

3DCGを作ることがが日常の僕にとっては、絵が描けない(と思い込んでいる)人が、一生懸命に頑張って線を引いたり色を塗ったりしていることが、まだるっこしく感じられてしまうことがある。
もちろん、ずっと描いていれば、描けば描くほど上手くなるし、努力は蓄積されていく。だからこそ、絵は面白い。
アナログは面白い。デジタルで描く手描きの絵も含めてね。
上手くなくても、センスのある人が描いた絵はとっても好きだ。

でもね、僕はもう少しだけ、楽をしてそれなりの見栄えがする画像を作れる方法があるってことを、知って欲しいんだよね。

CGなんて、と思うこともしょっちゅうある。
CGなんて、所詮機械で作ったもの。自分の手で描いた絵とは、そこに込められた想いの質が全然違う。

だけどね……
《やり直しがいくらでもきく》、
《好きなアングルで作り直せる》、
《一旦形にすれば、いろいろとバリエーションを生み出せる》

 それこそがCGらしさ。
 CGの良さ。

CGを作ることが目的ではない人にこそ、CGの面白さ、便利さを知ってもらいたいんだよなあ……と思わずにはいられない。

今週も、そんなことを考えながらちまちまと、CGの記事を書いています。

へっへ。

じゃ、また明晩!

MANUEL BASTIONI LABを使おう!(その18):1.3 キタ!

来ました来ました、待望のVer.1.3
まずは追加機能を並べましょう。

・Skin Shader
読んで字のごとく、肌の質感をつかさどる設定。目の色も自在に変えられるし、なんど細かな筋肉や血管の表現まで搭載されているのだ。

・Age
年齢の設定がつきました。パラメーターは0〜1なので、具体的に○歳、というのはないのですが。

・Cycles対応、Lighting設定搭載
ここは微妙です。初心者向けに敢えてBlender Internal前提でこれまではチュートリアルを書いてきましたから、自動的にCyclesに置き換わってしまう本バージョンは、微妙な面もあります。

では、起動後の画面を。

Cyclesを使うか、尋ねてくれる
Cyclesを使うか、尋ねてくれるので、チェックを外せば Blender Internalで今までと同じように使えます。

 

このままキャラクターを作成すると、こうなります。

スクリーンショット 2016-07-30 17.28.24

画面最上部を見ると、レンダラーがCyclesに変更されていることがわかります。

光源も複数設定されています。WEBサイトの説明を見ると、プロのスタジオ・ライティング・セット、となっています。うーむ、ちょっと微妙ですが、ね。

──ところでCyclesって何?
  Blenderに内蔵されている、もう一つのレンダラー(CGデータを画像化するための計算を行なう心臓部)。光や影、質感の設定など、見栄えに関わるすべてがレンダラーによって計算されます。標準で設定されているBlender Internalは古いタイプのレンダラーですが、計算が速く、凝ったことをやろうとしない限りややこしいことがありません。初心者が計算能力の高くないパソコンでCGを作る時には、まだまだこちらの方が向いているのです。
  Cyclesは最新の技術を搭載した、フォトリアルな画像を作れる素晴らしいレンダラーです。でも、パソコンの計算負荷は非常に高く、短時間ではノイズだらけの画像しか得られませんし、初期値では更に時間のかかるパラメーター設定になっている(その分、時間をかければリアルになる)ので、ちょっとお薦めしづらい部分があるのです。
  (もちろん、僕が小説の表紙などで制作している画像はすべて、Cyclesによるものです)

何もいじらずに、ビューポートの表示設定を「Rendered(レンダリング・プレビュー)」に変更してみましょう。

画面下、中央あたりの白い球アイコンをクリック
画面下、やや左の白い球アイコンをクリック

 

僕のMacBookの場合、約18秒待つとこんな表示になります。

スクリーンショット 2016-07-30 17.41.14

リアルですね、すごいですね。今までとは次元が違います。

でも、ちょっと待って!
右手の下、なんだか赤い粒々がありますよね。これは、計算時間が充分でないため、光のノイズが残っているのです。「サブ・サーフェス・スキャッタリング(SSS)」といって、《透明でない物体の内部に侵入した光が拡散と反射を繰り返す計算》をさせています。リアルにするためには仕方がないのですが、これでは絵として使い物になりません。
試しに、どのくらいの時間できれいになるか試してみました。
画像が大きいと時間が掛かりすぎますので、画像サイズは小さめで。

全体の大きさを400×600ピクセルに設定(小さいです)しています。

完璧ではありませんが、概ねノイズが消えて滑らかな階調になっています。この画像のレンダリングに6分13秒掛かりました。僕のMacBookはCore i7のデュアルですし、それなりに高性能です。
で、この結果ですから……。

例えば電子書籍の表紙にキャラクターを使いたいと思ったら、天地2,500ピクセルほどで計算しなければなりません。長さ4倍強ですから、面積比は16倍。面積が倍になると概ねレンダリング時間は1.5倍になりますので、レンダリング時間は概ね30分です。

どうでしょうか。意外と現実的な時間で終わるかも、と思うか、そんなに待てない、と思うか……。

ただし、この画像の指先を見ると、ちょっとSSSの設定が深すぎるかもしれません。背後から光を受けた時、こんなに光を透過しなさそうですよね。このあたりを調整すれば、もう少し速くなるかも。

ちょっと設定を見てみました。

Skinの設定で下から2番目にあるSSSが、これ。
Skinの設定で下から2番目にあるSSSが、これ。

 

ちなみに、設定の奥ではこんな複雑怪奇なことが行われています。

このキャラクターの質感設定はこんな感じ。枠がオレンジ色にハイライトされている部分がSSSの設定です。

 

では、ちょっと実験してみましょう。

(僕はManuel Labメニューにあることに気がつかなくて、node editorからいじってしまいました。実際は、これを開く必要はありませんので、念のため)

sss1
デフォルト設定の1.0。28.57秒。
sss0
SSS=0.0、効果をなくした状態。22.38秒。
sss0.3
SSS値=0.3。25.73秒。
sss0.5
SSS値=0.5。27.39秒。

SSS値が0.5くらいが一番リアルな感じがします。レンダリング時間では、数パーセントしか変わりませんね……。

※ちなみに、Node Editorの出し方はこちらです。

画面左下の「3D View」となっているアイコンをクリックすると、各種エディターにアクセスできます。
画面左下の「3D View」となっているアイコンをクリックすると、各種エディターにアクセスできます。

さて、脱線(!)はこのくらいにして、Ver.1.3の機能をもう少し追いかけましょうか。

■Character Age(年齢設定)

設定はここ。
設定はここ。

デフォルトは0ですね。最大値である1.0にしてみます。

おおお。
おおお。マンマミーア!(なにもこんなに太らせんでも……)

お次は、中間の0.5です。

マダム!
マダム!

 

実際は、これで年齢を設定したあと、体型のパラメーターを細々といじって作り込んでいくと思います。でも、数字を1ヶ所変えるだけでこれだけのものが出来てしまうのですから、さすがです!

次、行きましょ。

■Skin editor tools(肌エディター)

チェックボックスをクリックするとこんな設定が広がります。

お、注意書きがあります。
お、注意書きがあります。

注意書きにある「Subd.」というのは、Subdivision Surface(=再分割曲面)のこと。Manuel Labは、レンダリング時には角張らず滑らかな曲面で、操作時にはローポリゴンでサクッと動作するようにSubdivision Surfaceのモディファイヤが始めから設定されています(ちょっとCG用語が多過ぎるか……)。

ま、要するに、Subdivision Surfaceのプレビューになってると計算時間がかかって、画面表示がのろくさくなるから注意してね、ということです(前回もちょっと触れましたね)。

subd_off
「Enable subdivision preview」を押していない状態。subdがoffです。おでこのエッジが角張っています。
subd_on
「Enable subdivision preview」を押していない状態。subdがonです。おでこのエッジが滑らかな曲面です。

細かな表情をいじる時以外は、これはoffでいいかと思います。

髪の毛がないのって、どうしても寂しいですよね。今後のバージョンアップでは髪の毛やベーシックな衣服も含まれる予定になってますから、そこは今後のバージョンに期待したいところです。

さて、次は目です。

・目の設定はこの三つ

スクリーンショット 2016-07-30 18.58.01

色相、再度、明るさ、ですね。

hue(=色相)が0.5でこの色。

eye_hue=0.5
eye_hue=0.5

1が最大値ですから、彩度と明るさはこれ以上にはならないということです。hueの値だけ変えてみます。

eye_hue=0.0
eye_hue=0.0, 1.0も同じ色になります(色環をぐるりと回って1周するので)。
eye_hue=0.2
eye_hue=0.2
eye_hue=0.4
eye_hue=0.4
eye_hue=0.6
eye_hue=0.6
eye_hue=0.8
eye_hue=0.8

単純に瞳の周りの色相を回しているだけのようなので、今一つリアルな色ではありませんが、ちょっと調整してブラウン・アイを作ってみます。

eye_hue=0.5, saturation=1, value=0.5
eye_hue=0.5, saturation=1, value=0.5

うーむ。今一つですね。

実はこの目、元からManuel Labに仕込まれているテクスチャ・マップの色を変えているだけです。どんなテクスチャが使われているのか見てみると……。

eye_map

これです。hue=0.5, saturation=1.0, value=1.0、つまりデフォルト設定の時に、この色が現われるようですね。

(サイズは半分に縮小しています)
全体を見るとこんな感じ(サイズは半分に縮小しています)

 

そう、お気づきですね(強引)。

Blenderはテクスチャ画像のペイント機能も持っています。この画像をBlender上でペイントして上書き保存することで、Manuel Labの設定にはない色に調整することもできますし、もちろん、保存した画像を別の画像編集ソフトで開いて目の色を描くこともできます。

ちょっとやってみたところ、Blenderで行なうより別のソフトでやる方が良さそうです。いろいろできるとは言え、レイヤーを持てないのは辛いですし。

Blenderのペイント機能で目の色を編集。へたくそです。
Blenderのペイント機能で目の色を編集。へたくそです。

 

さて、機能を網羅しないうちに、お時間が来てしまったようです。Manuel Lab、楽しいですね〜。

ちょっと長くなってしまいましたので、あとは来週に回しましょうか。

では、次回もお楽しみに!

 

報告:ツイッター広告を打ってみた!

セルパブ夏の100冊の発刊に合わせた最後の無料キャンペーンを行なった『ケプラーズ5213』ですが、その効果を高めるために初のツイッター広告を実施してみました。
ほんと、急な思いつきで。

こんな広告です。@マーク以降はちょっと違いますが。
こんな広告です。@マーク以降はちょっと違いますが。

キャンペーン開始当日の夜から約5日間。
シンプルに、結果を報告します。

スクリーンショット 2016-07-31 17.07.16

これがインプレッション。つまり、どれだけの人の目に触れたか、ですね。
合計で74,704です。これが多いのか少ないのかは分かりませんが、僕の普段のツイートに対するインプレッション数から言えば破格の多さ。
5日間くらいの固定ツイートで、まあ740いくかというと、きっと無理でしょう。
つまり、100倍以上の人の目に触れたわけです。
こんなGIF動画を入れましたので、ツイートが表示されれば自動的に再生されます。

実際には動画が再生される前に流れて行ってしまったり、ツイッタークライアントの仕様で自動再生にならない場合なんかもあるようで、動画の再生数は7,664回でした。

しかも、ツイッター広告というのは自分のフォロワーさんに対しては発信されない仕様。
だから、僕のことを知らない人のタイムラインで、これだけ見られたということです。これはすごいかも!

次、エンゲージメントです。
リンクのクリック数が97、動画のクリック数が30(これは別画面で動画が出るだけだと思うので意味はないですね)、リツイートは2回のみ(ただし、僕のフォロワーさんではない方!)、このツイートによって新規に得られたフォロワーさんは1。

ちなみに、投入額は7,500円でした。

そして、無料キャンペーンへの効果はいかに?
と、いうところで腰砕けになります。

5日間のダウンロード総数は、恐らくこれまでの無料キャンペーンの中でも最も少ない、たったの59冊。
無料なのに、リンクをクリックした人の数よりこんなに少ないとは……。
いやあ、難しいもんですねえ。
「僕のことを元から知っている人の手元には、きっと既に行き渡っているだろうから、このキャンペーンは効果が少ないだろうなぁ」とは思っていましたが、この結果はやはり残念でした。。

広告を見たひとの大半は、それを見た次の瞬間には全く覚えていないという調査もあります。
僕の名前、作品の名前をツイッターで1回見てくれた人が、何かの機会に思い出してくださる確率は、まあゼロ%でしょうねえ……。

みなさんは、どう思われます?

じゃ、またあとで

【追っかけ企画】読んだよ:コユキキミ著『むささびレディーは君のために翔ぶ』

まずはじめに、白状しておかなければならないことが一つあるんですよね……
今回取り上げさせていただいたコユキキミさんのお名前、僕はずっとコユキミミさんだと思ってたんですよ。
で、ぶくにぇーのツイートを見た時、アレ、こいつ間違ってんじゃん。と思ったんです、実は。

後でコユキさんの著書を探そうと思ってAmazonで「コユキミミ」をサーチしたら、結果がゼロ。
出てきた候補は当然、女優の小雪さんだったり(牛野さんではないっ)。
まっさかあ、と思って「コユキキミ」でサーチしたら、出ました出ました。当然です……。

ツイッターで会話させていただいたこともあるのになあ。本当にゴメンなさい、キミさん!

と、まあゴタクはいい加減にして、本題に入りましょうか。

コレです、コレ。

自分が今まで読んできたセルパブ本を振り返ると、こういうテイストのものにはまず触れたことがなかった。
ぶくにぇーがこう言うなら読んでみようじゃないの。というのが今回の主旨なわけです。

あはは。
面白かったですよ。子供向けなのか大人向けなのかちょっとつかみきれないけど、軽い読み口。読みやすくわかりやすい。
ちょっと凝った伏線もあったりして、きちんとしてます。
惜しむらくは、こういったタイプのお話が好きな人向けに書かれてることがにじみ出ているので、始めのつかみで乗り切れないと辛いかも。
いやいや、それって、美点じゃないの? 対象を絞っているということは、描きたいものが絞られてるし、ターゲティングも出来てるってことだもんなあ。
怪人やヒーローたちの設定がおふざけ要素たっぷりなのも、もちろん狙ってるんだろうし、これはきっと、《振り切って》書いてみたって感じなのだろうなあと思ったり。

物語の内容をちょこっと。
スーパーヒーローが当たり前に存在する世界が舞台。例えて言うなら、映画『ミスター・インクレディブル』のご近所版か。敵も味方も生活感丸出しで。
主人公のムササビレディーが、その能力にも関わらずちょっと引退間際っぽく思われてるところなんかも、『ミスター〜』を彷彿とさせます。パクリとかって言うんじゃなく、これはもうスタンダードですよねー。

ムササビレディーがどうしてシングルマザーになったのかというのがミソで、なかなか読ませます。

──やられました。

うむ。他の作品も読まねばな……と思った今日この頃。

じゃ、また明晩!

WEBページでも字下げしようか?

先日たまたま、WEBページ(しかもWordpress上)に載せた小説の字下げが出来ないという相談を受けました。

ふだんKDPのような縦書き電子書籍ベースで活動していると、やっぱり小説の体裁は出来る限り紙の本に近いものにしたいと思いますよね。

僕も、Wordpressでこのブログを始めた時は、記事の文章も字下げしたいと思っていたし、特に小説だったら、やっぱり段落の始まりは字下げしないと落ち着かないものです。

でも、Wordpressで文章を書いていると、行頭に入れたスペースは勝手に削除されてしまうのですよね。書いている時はちゃんと字下げされて見えていても、保存する時にシステム側が勝手に削除してしまいます。

その時僕はいくつかの方法を試してみたのですが、Wordpress上に元から用意されている書式設定では、字下げをすることはできませんでした。

Wordpressの書式設定ボタン
WordPressの書式設定ボタン

この中に《インデントを追加》という機能があるのですが、これは見ての通り、段落全体を右に下げるものです。
(まさに、この段落がそうです)。

はい、もう皆さんは気がついてくださいましたね。そうです。今回の記事は段落の始めにちゃんと字下げされていますよね(よね? 自信なさげに……)。

これは、Wordpressの《css編集》機能でちょっとだけ書式をカスタマイズして実現しました。どうしてこれを思いついたかって? 答えを言えば簡単です。電子書籍のフォーマットはepub。そして、epubの中には《xhtml》というファイルが格納されています。これ、WEBページを作成するHTMLを拡張したものですから、中身はほとんど一緒なのです。epubの書式もWEBページと同様にcssを用いていますので、「これを流用したら、もしかして出来ちゃうんじゃなかろうか?」と思ってやってみたら、バッチリ出来たというわけなのです。

管理画面内、こちらのメニューから開きます
管理画面内、こちらのメニューから開きます

 

《CSSスタイルエディター》内で記述するのはこれだけ
《CSSスタイルエディター》内で記述するのはこれだけ

 

そして本文は、このようにPタグを指定して、記載します。

スクリーンショット 2016-07-23 20.30.23

この方法、別にWordpressに限ったことではありません。WEBページはHTMLとcssで作るのが基本ですから(あくまでも基本ですが)、いろいろなところで使える簡単なテクニックかと思います。

ただしこの方法は、あくまでもPタグで区切る。つまり、段落を変更する必要があります。そうすると、字下げをした時には必ず空行が一行出来てしまいますので、短い文章で頻繁に字下げしたいような場合には、残念ながら向かないでしょう。

もし、ブログやご自分のWEBサイトなどで字下げをしたくなったら、試してみてはいかがでしょうか?

では、本日はこれまで!

この記事がいつか、誰かの役に立ちますように!

「ぶくにぇー」って参考になるかも?

この夏、ぱぶにゃんに続いて謎の猫が生まれたらしい。
(ぱぶにゃんは春の生まれか?)

セルパブの作品をいろいろと紹介してくれているので、そこから未読の作品を読んでみるのもいいかなあと思ったりした。

ツイートを見ていると、たぶんエゴサはしていないっぽい。
《外に発信する》のが目的で、あまり積極的にセルパブ界隈と会話したいようにも見えないし。

だからこの記事が彼(彼女?)に気づかれることもないだろう、と(笑)。

いいなと思ったのが、こんな点かな。

・順位付けをしていない
・存在が曖昧で謎
・埋もれたものを掘り出そうともしている(?)らしい
・実際に本人(猫?)が読んでるかは分からないが、それなりに選定ラインはあるっぽい
 (絡んだ人だからといって紹介してないみたいだし、リクエストも受け付けてなさそう)

客観的な立場で紹介するなら、好きとか嫌いってのは言わない方がいいんでないの? とは思うけどね。
(言ってないか? 済まん、それほどこまめにチェックしてなかったりするんで)

僕の本もいつか(企画相乗りじゃない形でちゃんと)紹介されるといいな、と思いながら、ぶくにぇーのオススメしてた本を読んでみようかと思う、今日この頃。

こういう企画キャラは長続きしないことが多そうだから、長続きするといいんだけどなぁ。

あ、そうそう、忘れちゃいけないのが『セルバプ!夏の100冊2016』ですよね。
いい点を挙げたら、さっきのとかなり近くなったし(⇒ぶくにぇー、真似か?)。

そろそろ発刊のようですし、こちらも読書の参考にはまさにうってつけのカタログです!
(この記事がアップされる頃にはもう発刊されてるかも!?)

たくさんあると迷っちゃう人は、ぶくにぇーの緩さも合ってるのかもしれないね。
僕みたいに……

はい、ではまた明晩!