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BLENDER-99-41/Editモードに突入せよ! その4

【Blender-99 絶対に挫折しない3DCG入門 -41
Editモードに突入せよ! その4】

前回の「面を張る」に引き続き……と言えば、そう、
今回のテーマは分かりますね。

【今回の学び】
・Editモードに突入せよ! その4
「面を切る!」

面を切るとはどういうことでしょうか?
もったいぶっても仕方ありませんので、さっそく面を切る様子を見てみます。


 

エッジからエッジへとカットしています。
Kキーを押すとポインタがナイフの絵に変わり、カットモードに入ったことを示しています。
ナイフの先が緑色になっていますね。ここがナイフの先の当たっているところで、クリックするとその場所からカットが始まります。
そのままマウスを動かすと線が伸び、次にクリックしたところで最初のカットが確定します。
カットが終わって面編集モードに切り替えると、新たに出来た小さなポリゴンの面に触れます。エッジできれいに切り分けられていますね。

さて、操作の説明です。
もう一度動画を見てください。
マウスを動かしていてナイフ先がエッジに重なると、そのエッジが薄緑色に変わりますね。これは、ナイフの先がエッジに吸着スナップされていることを示しています。
カット中にクリックすると、その頂点が少し大きめの赤で表示されます。今、どこをカットしているのかが分かりやすくなっているわけです。
思い通りにカットし終わったら、最後にエンターかスペースキーを押すのを忘れずに。
これを忘れてしまうと、全てがキャンセルされます。逆に、ちょっと失敗した時には右クリックすればキャンセルされますので、これも忘れずに。

ダブルクリックではダメかって?
実はダメなんですねえ。ダブルクリックの場合、別の結果になります。
ちょっとやってみましょう。


 

ダブルクリックによってそこまでのカットが確定され、ナイフがいったん面から浮いて自由になります。その際、最後にカットした頂点から最初にカットした頂点までが自動的にカットされ、〈閉じた多角形〉となります。最初にカットして次にすぐダブルクリックした場合は、新たに生まれたエッジで囲まれる面が存在しないため、エッジだけが残ります。
ただし……。
動画を途中までしか見ないと、面の中でカットしたエッジが独立したように見えますが、そうではありません。面の途中でエッジを切ると、最初と最後の頂点から、それぞれ近傍の頂点に向かってカットされて繋がります(最も近くの、というわけではないのが謎なのですが)。
どうしてか、というと、これはもう〈そういう決まりだから〉と覚えるしかないかと思います。
もちろん、技術的なことを深く掘り起こせば、ちゃんとした理由があるかと思うのですが、難しそうなので深入りしないようにしましょう(笑)。

大事なのは、

面の中に完全に独立した面は作れない。面の中に新しく作った面は、必ずどこかのエッジと繋がる。

ということです。

言葉ではどうしても分かりづらいので、自分で何度か試して感覚をつかんでくださいね。

次の動画を見ましょう。
面の内部をカットしていますが、何をしようとしているのか分かりますでしょうか?


 

これは、面をエッジでカットすることで生まれてしまった〈凹んだ多角形〉をなくそうとして新たなエッジをカットした様子です。
カットしたことで生まれた面は、自動的にエッジで囲まれた時に凹んだ面になってしまうことがあります。
そうすると、面の中心点が面の外側になってしまうというおかしなことが起こります。Blenderだけで完結する場合はそれほど問題が起きないかもしれませんが、別のツール、例えばUnityやUnrealEngineなどに3Dデータを持っていってコンテンツを作ってみようとすると、こういった面の形は破綻してしまうことがあります。
連載第3回の後半にある説明をご参照くださいね)
今後、いろいろと細かなポリゴン編集を行なっていく上でもあまり好ましくないので、動画では〈面に凹みが生じないように〉カットを入れています。

同じようなものですが、面の中心に面の中心点がない、という部分だけを見ていただける動画も用意しました。


 

さて、いくつか見てきて基本が掴めてきたかと思います。
もちろん、ご自分でも同じように試していますよね?
よね……?

次は、ループカットの時と同様に、実行中画面の最下端に出てくる説明に注目します。
キーを押すことで、いくつかのオプションがあります。僕も今回の記事の時に改めて見ていて、初めて発見したふるまいがありました!

画面のスクリーンショットがあまりにも横長なので、分かりやすいように並べ直してみました。

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上から解説します。

1:これは説明済みですね。カット中にエンターかスペースキー(もしくはノートPCのパッドにあるエンターボタンそこまで言わんでも分かりそうだが……)を押すと、そこまでは確定します。

2:エスケープキーか右クリックで、これまでの操作をキャンセルします。

3:左クリックでカット開始、カットする場所の指定。

4:左ダブルクリック:カットをいったん終了して面を閉じる・・・・・

5:Eキーで新しいカットを開始。これは4番と似ていますが、面を閉じずにそのまま終わって新しく別の場所を切り始められます。


 

6:Ctrlキーを押しながらカットすると、エッジの中央にスナップ出来ます。これ、便利!
(CtrlLとCtrlRの2つが書いてありますが、これはキーボードの左と右にCtrlキーがあるので、どっちでもOKですよ、ということですね。Blender、どこまで親切なんだ!)


ぐるぐる回してみると、適当な場所でクリックしたのにも関わらず、全てエッジの中点でカットされていることが分かります。

7:Shift(左右とも)を押すと、スナップがオフになります。エッジ上へのスナップもなくなりますので、完全に任意の位置をカット出来ます。


ナイフが通過した場所のエッジは必ずカットされますので、エッジのかなり近くをクリックした場合は、エッジ上とエッジ近くの二ヶ所がカットされることになります。
 

8:Cキーを押しながらだと、カットする角度が限定されます。初期設定では、45度刻みになります(ユーザー設定には、この角度を変えるための項目はありません。もしこれを変えたいなら、Pythonスクリプトを書いてBlenderの内部に手を入れる必要があるかもしれません→僕自身は全く分かりませんが)。


45度刻みとは言っても、これは現在見ている視点から計った角度です。カットし終わってからオルソビューに変更し、正面から見てみました。すると、キューブの形状に対してきっちり45度ではカットされておらず、これが視点ベースの角度限定ということが分かります。
と、いうことは、角度限定でカットしたい時にはオルソビューで行なうと便利そうですね。


最後はうまく切れずに頂点だけが残ってしまいました。押し出してみましたが、やはり頂点だけ。こういう時は、前回の「面を張る」方法で、カットした時にイメージした通りに修正編集出来ます。
 

9:これまでは手前に見えている面だけがカットされました。Zキーを押すと、裏面も全て、ナイフが通り過ぎたエッジは全てカットされます。

これまでの場合とZを押した場合と両方見てみましょう。

【これまでの場合】


カットされたエッジ同士が繋がる関係にある場所以外は、見えない面にはカットが入りません。


全てのエッジがナイフの軌跡通りに切れています。見えないエッジを通り過ぎる時も、ちゃんと赤い四角が現れますね。

10:マウスホイールをドラッグすると、カットの途中でも3Dビューポートの角度を変えられます。これをやろうとすると操作がキャンセルされてしまう高価なCGソフトもありますから、地味ですが便利な機能です。

さーて、これで恐らく、カットツールの機能を網羅出来たのではないかと思います。
(でも、Blenderは奥が深くて、どこにどんな隠しコマンドがあるか分かりません。僕の知らない機能を見つけたら、是非教えてくださいね!)

最後に画像をひとつ。
ヘッダと同じものですが……。

これは、キューブを使って今回の「カット」と「押し出し」、それに「ループカット」を用いて作りました。
基本的な形は、ほとんど今回学んだカットだけで出来ています。
皆さんも、是非トライしてみてくださいね!
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【今回の学び】
・Editモードに突入せよ! その4
「面を切る!」
【次回の学び】
・Editモードに突入せよ! その5
「面を分割する!」

では、次回もお楽しみに!

Happy Blending, friends !!

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