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BLENDER-99-37/キューブに任せろ! その13

【Blender-99 絶対に挫折しない3DCG入門 -36
キューブに任せろ! その13】

さて、「キューブに任せろ!」の『単純モディファイア変形編』最後の今回は、こちらです。

【今回の学び】

・キューブに任せろ! その13
「Wave(波)モディファイア」

これ、アニメーションさせることによって効果倍増(まあ、モディファイアによる変形はいずれもそうなんですが)なので、モデリングとしての変形は概ね想像どおりな感じとも言えます。
アニメーション関連はまだ先の予定なのですが、このモディファイアばかりは切っても切れない関係なので、少々アニメーションの話も織り交ぜていこうかと思います。

Blenderを起動して、モディファイアリストのどこにあるか探しましょう。
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見つかりましたか?
「Deform(=変形)」カテゴリーの一番下です。

では、いつものようにまず「Subsurface」モディファイアを当て、「Simple」で細かく分割してから始めましょう!

「Catmull-Clark」にすると球体になってしまいますが、それはそれでお好みで……。
分割は4にしました。
「Catmull-Clark」にすると球体になってしまい、変形の度合いも少なくなりますのでご注意を。

「Wave」を当てると、文字通り波のような形に変形されます。
あてずっぽうにパラメーター(設定値)をいじるだけで、いろいろな波形に変形されて面白いですね。


 

ひとつずつ、パラメーターを調べていきましょう。

まずは一番上にある「Normal」です。最初はチェックボックスにチェックが入っていません。
これを入れると何が変わるでしょうか。

(GIFアニメが自動再生されない場合はクリックしてください)

 

「Normal」にチェックが入っていると、変形が側面(つまりXY軸)方向にも及びます。
最初の状態だと、上下方向のみに変形されるということです。波なので。

複雑になってしまうので(面白いのですが)、チェックを外した状態で進めます。

「Time」の中の「Offset」を増減してみます。

 

本物の波のように、キューブが上下に形を変えます。
これはなかなかに快感ですね!

「Offset(オフセット)」というのは、時間軸の中で、〈スタート地点をずらす度合い〉という意味合いになるかと思います。
アニメーションをつけた時に、任意の形状から始められるように調整できるというわけです。

「Life」は、そのアニメーションによる変形が、どのくらいの時間でなされるか(どこまで継続するか)という設定です。
初期設定値の0は、無限大という意味です。終わりがなく、ずっと変形を続けます。

ただ、ここでは意味が分からなくてもオッケー。アニメーションはまだまだ先ですから!

とはいえ、興味を持って頂いたかもしれないものを放っておくのはBlender-99のコンセプトに反しますから(笑、
ちょっと見てみます。

「Offset」をそのままに、「Life」を30にします。


 

あれ?
30ちょうどでは変形が終わりません。
40フレーム目以降では動きが止まっているので、「Life」の値は影響しているようなのですが……。

実はこれ、その下の「Damp」という項目が影響しています。
Dampとは、湿り気という意味。初期値では、そこが10に設定されています。
30フレーム(動画のコマのことをフレームといいます)目までアニメーションが動作し、そこから10フレーム分かけて徐々に動きが収まります。
突然動きが止まってしまわないようになっているわけです。気が利いていますね!

え?
アニメーションってどうやって再生しているのかって?
これは失礼しました。
では、次の動画でどうぞ。


 

アニメーションが今どこを再生しているかを知るためには、「Timeline(タイムライン=時間軸)」の画面を表示させます。
恐らく標準の状態で表示されているかとは思いますが、簡単に消してしまえるので消した状態を標準にしている場合もあるかと思います。
消している場合は、動画を参考にして、再度表示させてください。

タイムラインにある緑色の線をマウスの右ボタンで動かすと、時間軸を移動します。
(もちろん、左クリック標準の設定にしている場合です)

ここではやっていませんが、マウスホイールをぐりぐり回すと、時間軸が広がったり狭まったりして更に見やすく出来ます。

先ほどの動画では、「Damp」の値を変更しています。
最初は0にしようとしていますが、0ちょうどには設定出来ないようで、ぎりぎりゼロに近い値にしました。
これで、ほぼ30フレーム目でぴたっと変形が止まります。
(もちろん、「Damp」の値が10くらいになっている方が動きに余韻があって良さげですが)

次は「Position」です。
変化が分かりやすいように、アニメーションを50フレーム目でループさせたものを用意しました。
(ループさせるのは簡単。「End」の値を入れるだけです)


 
X=1で、オブジェクトのX軸上の端が波の発生点になります。
Y=1で、オブジェクトのY軸上の端が波の発生点になります。
初期値はどちらも0で、オブジェクトの中心が発生点ですね。
1より大きくすると、オブジェクトから離れた場所が波の発生点になります。

「Falloff(フォールオフ=減衰)」は、
0:変形が減衰しないので、オブジェクトの端まで大きく変形しています。
1:徐々に変形の幅が減衰し、オブジェクトのちょうど半分まで変形が及びます。
2:徐々に変形の幅が減衰し、オブジェクトのちょうど端で変形がなくなります。

1より少ないと、どうなるでしょう。
0.5:オブジェクトの半径の半分まで変形が及びます。
0.1:オブジェクトの半径の10%程度まで変形が及びます。

「Falloff」の度合いを、動画で見てみます。


 

これは分かりやすいですね。

次は「Start Position Object」です。

この設定画面を見てピピッと来たひとは鋭いです。そう、あれを使うやつですね!
この設定画面を見てピピッと来たひとは鋭いです。そう、あれを使うやつですね!

 
「Start Position Object」とは、〈変形が始まる位置のオブジェクト〉ということ。
つまり、何かのオブジェクトがある位置を元にして変形の始点を決められます。
「Empty(=空の)」オブジェクトを作成して、やってみます。


 
次の3項目は、まだまだ先に学ぶことばかりがベースになっているので飛ばします。
(これらの設定の前置きだけで、10回分くらいかかるので!)

最後の4つ並びです。

aaaa
波の形に直接影響しそうな感じですね。

順番に数値を動かしてみます。

「Speed」:スピード。波の動く速さを設定します。


 

Wide:幅。波の大きさを設定します。


 

Hight:高さ。波の高さを設定します。


 

Narrowness:狭さ。波が立つ鋭さを設定します。


 

これで、今回の設定項目は網羅したわけですが、最初にちょっと見た「Normals」の部分については割愛しました。
すべて出来上がったものをお見せするのも勉強の阻害になることがありますし、是非、自分でいろいろ試してみてください。
思いもよらぬ形が出来たりしますので、ね!

というだけでは不親切だと感じてしまったあなたのために、ちょっとだけ、「Normals」のあたりを中心として各所の設定をいじって作った形を載せておきますね。
(余計いじわるだったりして……)

インク壺のような何か(オブジェクトは2つ使っています)
インク壺のような何か(オブジェクトは2つ使っています)
格好良さげな「M」の字
格好良さげな「M」の字
ベンチ(形の半分は地面にめりこませ、出来上がった形をArray出並べています)
ベンチ(形の半分は地面にめりこませ、出来上がった形をArrayで並べています)
ライオンのようなサルのような、ゆるキャラ的な何かの頭部(笑) (全部で6つのオブジェクトです)
ライオンのようなサルのような、ゆるキャラ的な何かの頭部(笑)
(全部で6つのオブジェクトです)
これなんかもう、おし○にしか見えませんね……
これなんかもう、おし○にしか見えませんね……

【おまけ】
今回のモディファイアを利用した、ちょっとしたアニメーションをどうぞ。


 

では、これで「キューブに任せろ!」シリーズは一応の最終回を迎えました。

【今回の学び】
・キューブに任せろ! その13
「Wave(波)モディファイア」

次回からはいよいよ、「Editモードに突入せよ!」シリーズの開始です。

【次回の学び】
・Editモードに突入せよ! その1
「Extrude(押し出し)機能」

 

では、次回もお楽しみに!

Happy Blending, friends !!

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