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BLENDER-99-32/キューブに任せろ! その8

前回の『キューブに任せろ! その7』はいかがだったでしょうか。
思いもよらぬ面白い形が出来ましたか?

今回もキューブに任せろ! を続けます。その8となる今回の内容は……

【Blender-99 絶対に挫折しない3DCG入門 -32 キューブに任せろ! その8】

【今回の学びはこちら】

・キューブに任せろ! その8
 「Boolean(ブーリアン)モディファイア」

ブーリアンという言葉、聞いたことがありますか?
プログラミングなどで使われる、「真」か「偽」か、で分けられるデータの型のことです。
わけ分からないですね。
ここで言うブーリアンとは、形があるかないか、ということ。
二つのオブジェクトがあったとき、その二つが離れていれば何も起こりませんが、くっついていると問題です。
通常、CGのデータは現実とは異なり、特別な設定をしない限り簡単に「互いを突き抜けて」しまいます。
それで困ることもありますが、ブーリアンはその「互いに突き抜けた」状態を利用して形状モデリングを行なう方法です。

どんなことが出来るか、一緒にやってみましょう。

まず、キューブを2つ用意します。
こんな風に。
32_02

1つは、Blenderを起動すれば自動的に出ていますね。
画面下のAddメニューから/Mesh/Cubeと選択して新しいキューブを作成します。
32_01

新たに作成したキューブは、最初にあるキューブと全く同じ場所、同じ大きさで出ます。後で作成したキューブをどかせましょう。
たった今作成したオブジェクトは選択されて(オレンジ色の枠が付いて)いますから、Gキーを押すだけですぐに動かせます。それからXキーをすぐに押して、見本のように移動します。
ただ、位置は適当で決行です。後でまたいろいろと動かしますので。

始めからあるキューブをShift+Dで複製しても良いです。
複製の場合は、Shift+Dの後、すかさずXキーを押して移動方向をX軸方向に限定して動かしましょう。そうしないと、元のキューブと全く同じ位置に出来てしまいます。

■意図せず選択が解除されてしまったら■
偶然何かのキーを押してしまったとか、カメラを触ってしまったとかで、キューブの選択が解除されてしまうと、全く同じ位置・大きさに重なっているため、どっちがどっちだか分かりにくくなります。
でも、大丈夫。3Dビューポートの左下を見てください。今選択しているオブジェクトの名前が出ています。キューブ上をクリックすると、名前が交互に出ます。重なったオブジェクトは、クリックするたびに選択が交替されるのですね。

新しく作ったキューブが選択されている状態で、Booleanモディファイアを当ててみましょう。
モディファイアの出し方、覚えていますか?

Booleanモディファイアのパラメーターを見ます。32_05

「Boolean」という文字が赤いのは、現在このモディファイアが無効であることを示しています。
2つのオブジェクトに対して操作するので、まだ1つのオブジェクトに対してしか当てられていないから無効というわけです。

2つ目のオブジェクトを選択するところまで、やってみましょう。

32_06

1.右側の「Object」と書かれた部分の下にある枠をクリックします。
2.表示されたリストから、Cubeを選択します。このシーンには自分以外のオブジェクトは新しく作ったキューブしかないので、選択肢も1つだけです。
3.Booleanの文字が黒くなります。

ところが、気が付きましたか?
モディファイアを当てている自分自身のオブジェクトがなくなってしまいました!
でも、安心してください。キューブがあった位置に、マニピュレーターが残っています。
見えなくなってしまいましたが、ちゃんとそこにキューブはあります。
マニピュレーターのX方向の移動軸、つまり赤い→を選択して、中央にあるキューブに近づけます。
すると……
32_07

なにやらオレンジ色の枠線が現れます。
よく見ると、斜めの線もあります。これは何でしょう?
いろいろ動かしてみます。

どうやら、2つのキューブが重なっているところだけ、枠線が出ているようですね。
ここで、Booleanの設定に注目します。
左側に「Intersect」と書かれていることに気が付きましたでしょうか。
これは、「交差」という意味です。交差点のことをIntersectionと言いますね。

2つのキューブが交差している部分が、新しいオブジェクトになっているのです。
いったん「Apply」ボタンを押して、モディファイアの効果を適用してみます。モディファイアが消えて、Booleanの効果で新しい形状になりました。
(効果を確認したら、すぐに何回かアンドゥして元に戻ります。モディファイアが元に戻りましたか?)
※アンドゥ:MacならCommand+Z、WindowsならCtrol+Zです。1回押すごとに1つ前の状態に戻れます。

「Intersect」のところをクリックして、他にどんなことが出来るか見てみましょう。
32_10
「Difference(差異)」
「Union(一体化)」
があります。

「Difference」を選びます。
キューブが2つとも現れました。
何も変わっていないようですが、ワイヤーフレーム表示(Zキーを押す)にしてみると……。

そうです。
モディファイアを当てたキューブから、「Object」で選択したキューブの差異分が削り取られました!

続いてUnionも試したいので、またアンドゥで元に戻します。

では、Unionです。

分かりましたね。
2つのキューブが完全にくっついて、一体化しました。

基本的な使い方、分かりましたか?

いろいろとやってみましょう。

キューブを1つ。2つ目はスフィアにしてみます。

今度は同じスフィアで「Intersect」です。

もちろん、キューブ+Booleanで作った形状にまたBooleanをかけて、またBooleanをかけて、という使い方も出来ます。
ちょっとずつ複雑な形にしていけて、楽しいですね。

さて、何になるでしょう。

こんなものになりました!

アイデア次第で、キューブだけでも色々な形を作れそうですよね。

今回は、テーマが「キューブに任せろ!」のため、ほかのプリミティブはあまり使いませんでした。
皆さんすでにご存知の通り、Blenderにはたくさんのプリミティブがあります。
これらを組み合わせてBooleanで抜いたり足したりするだけで、相当自由自在な形を作ることが出来ます。

実は、プリミティブとBooleanだけでモデリングを行なっているというプロのデザイナーさんもいるくらいなのですよ(ホントの話)。

さて、本日のレッスンはこれまで!

お楽しみいただけましたでしょうか?
次回は何を作りましょうかねえ……。
次回も、キューブを使っていろいろ作ってみますよ!

【今回の学び】

・キューブに任せろ! その8
「Booleanモディファイヤ」

でした。
【次回の学びは……】

・キューブに任せろ! その9

それでは、ぜひまた次回もお越しくださいね!

Happy Blending!!

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